アラタナエンジニアブログ

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改善はまず計測するところから始めよう

アラタナの言語マニアバックエンドエンジニアの桑畑です。

この記事はアラタナ Advent Calendar 2016 21日目の記事です。

アラタナ Advent Calendar 2016

なんか暑くない?

「オフィスがなんとなく暑い。ちょっと汗ばんでくる。でも、もしかして、僕が暑がりなだけ…?」

みなさんはそんなことありませんか?

オフィスの環境がどうもよろしくない。 でも、なんとなく暑いからってエアコンを付け始めると別の誰かが寒がったりしてエアコンのON/OFFで争いが起こって雰囲気まで悪くなってしまう…。 オフィスはみんなで使うものなので上手く改善していきたいですよね。 そんなときは、「なんとなく」をちゃんと客観的な数字にしてみましょう。

オフィスで気温などを測る

温湿度計などを用意してチェックできるようにするのも良いと思いますが、ただそれを置いておくだけだと現時点での情報しかわかりません。 ある一点だけを見て判断するのは難しくて、例えば前日と比べたり過去何日分かの記録を参照して「今日は暑いな」などが判断できるようになります。 天気予報でも「例年並み」とか「10月並の最高気温」などと表現しますよね。データは蓄積することでより客観的に判断するための材料になります。

では蓄積するために何をするかというと、そのようなサービスと連動するセンサーを買います。 今回導入したのは Netatmo 社の Weather Station です。 今年4月にセットアップして、今もずっと自席のすぐ横で計測を続けています。

気温と湿度をチェックして具体的に何が暑いのか判断したり、就業時間と誰もいない時間との差を観察したり、台風が直撃していたときの気圧を眺めたりと、色々楽しいです。

CO2濃度が高い

計測し始めて数日。はじめにわかったことがあります。 二酸化炭素の濃度が結構高いのです。4/18に計測したグラフを見てみましょう。

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最高で1,756ppm! 2,000ppmを超えると注意不足やめまいなど体調不良を訴える人が出始めると言われています。これはいけません。

とはいえ、ビルの決まりで窓が開けられないということもあるのでひとまず総務へ連絡したところ、 実はちゃんと換気システムがあるけどスイッチを入れていなかったことがわかりました。

そこで翌日からスイッチを入れるようにしたところ…。

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現在は1,000ppmを超えるようなことがめったに起こらなくなりました。具体的な改善につながって、めでたしめでたし。

計測をトリガーにする

それでも人はスイッチを入れ忘れたり、間違って消してしまったりするものです。 そこで IFTTT と連携して、1,000ppmを超えたらSlackに通知されるようにしています。 実際に一度通知が飛んだ事があるのですが、換気スイッチがOFFになっていました。

他にも温度上昇などをトリガーにして検知できるようにしています。 こうすることで感覚ではなく明確な基準で行動を起こすことができるようになります。

今後

今のオフィスは縦長なので、もう片方の側までそれなりに距離があります。 そこで、最近もう一つセンサーを購入して2点間の温度やCO2濃度を継続的に取得しています。 きっと広いオフィスの中での場所による違いが明確になってくるでしょう。

また、計測データを取得できるWeb APIを使ってより具体的な指標値をダッシュボードに表示できるようにしようと思っています。 みんなの目につくようにしておくことで、自分とは違った視点で改善につながっていくだろうと期待しています。

定常的な計測の重要性

Webページのアクセス数や様々な指標値もそうですが、ある瞬間や一日だけデータで何かを判断するのは難しいものです。 また、何らかの異常検知も普段から計測し続けるからこそ判断できるものです。

「何も起こっていないから計測しない」のではなく、何も起こっていない状態こそ計測してきちんと現状を把握することが大事です。 何も起こっていないと思っていても意外と時間経過を経て大きく変わっていたりするものです。

例えばそれはアプリケーションのベンチマークやコードの静的解析もそうですし、人間の思考や行動にかかる時間などもそうです。 全てを事細かに計測する必要はないと思いますが、知りたいと思ったときに調べ始めても一体いつからそうなっていたのかわからないものが多いです。

少し気になることはぜひデータを継続的に取ってみて、そこから見えてくる問題点を改善していきましょう。

明日22日はマーケティングの「MFI(モバイル・ファースト・インデックス)について、20の質問」です。お楽しみに。